犬に限ったことではありませんが動物は人間と違って見た目では年齢がわかりにくいため動物病院などで指摘されて初めてもう愛犬がシニア期に突入しているのかとビックリされる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
大切な家族の一員である愛犬に長生きしてもらうためにも、今回はシニア期である高齢犬のケアのポイントについて解説していきます。
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犬が何歳から「シニア期」と呼ばれる高齢犬に当てはまるかには様々な考え方がありますが、一般的には小型犬は10歳から、中型犬は7歳から、大型犬は5歳からといわれることが多いでしょう。
また愛犬の年齢を人間の年齢に換算してみる方法もあり、還暦である60歳を「シニア期」とするならば小型犬・中型犬は11歳から、大型犬は8歳からが該当します。
もちろん個体差もあるため全ての犬に当てはまるわけではありませんが、1つの目安として
意識してみることをおすすめします。
高齢犬のケアを考える前に、まずは可能ならば動物病院で健康診断を受診し、今の愛犬の健康状態等を確認することをおすすめします。
人間ドックのように尿検査や糞便検査、身体検査、血液検査、エコー検査、レントゲン検査といった多くの検査が含まれているコースの受診が最も健康状態を把握できます。
ただ基本的には一日がかりの検査となってしまい愛犬への負担も0ではないため、かかりつけの獣医師と相談して適切な健康診断のコースを選ぶようにしましょう。
では、高齢犬となった愛犬に穏やかな生活を送ってもらうために飼い主さんが気をつけていきたいポイントはどのようなものがあるでしょうか。
シニア期となった高齢犬は若いころと比べて自分での体温調節能力が弱っている場合も多いため、飼い主さんによる適切な管理がより大切となってきます。
一般的に犬における快適な部屋の環境は「湿度50%程度、室温は22℃〜25℃程度が理想」と考えられています。もちろん、個体差にもよりますが愛犬がよく過ごす場所には温湿度計を設置し、必要に応じて冷暖房や加湿器、除湿器などを使用して適切な温湿度を保つようにしましょう。
愛犬が「シニア期」となった際は与えるフードの変更も考える必要があります。
持病があり療法食などを必要としていないならば、基本的には「シニア用・高齢犬用」などと記載された製品を選べば良いでしょう。
ただ、急に切り替えてしまうと消化不良などの体調不良を引き起こす可能性もあるため、1週間ほど時間をかけて少しずつ新しいフードの割合を増やしていくようにしてくださいね。
高齢犬は必要とするカロリー量も若いころと比べて少なくなるため、月に1回程度は体重を測定するとともに適切なカロリーとなるようにフードの分量を量るようにします。
また、人間と同様に高齢犬においても老化現象の1つとして消化機能の低下が見られることが多いことから可能ならば1日の量を3回~4回ほどにこまめにわけて与えるようにしましょう。
特に獣医師の指示によって運動制限などが必要とされていないならば、高齢犬の歩くスピードに合わせてゆっくりと散歩を行うようにしましょう。散歩による日光浴は愛犬にとってリラックス効果や気分転換などのメリットが期待できます。
もし、自力で歩くことが難しい場合でもペットカートの使用もおすすめです。
ぜひ、この記事を参考にして高齢犬となった大切な家族の一員である愛犬とこれからも楽しい毎日を過ごしてくださいね。