今回は老犬の肉球のケアについてまとめてみました。
子犬や成犬の若いころの肉球はぷにぷにしていてやわらかくとても癒されます。
歳を重ねてくると肉球はカサカサしてきます。肉球のカサつきを放っておくと病気やケガの原因に
なりますので、老犬の肉球のケアはとても大切になってきます。
犬は汗をかかない代わりに肉球に汗腺があり、体温調節のために汗をかくので健康な肉球はしっとり
しています。
老犬になってくると代謝が落ちて体温調節の機能も低下し、体の水分量も減るので肉球の表面が
カサカサに乾燥してきます。
また乾燥がひどくなるとヒビ割れして出血することもありますので、歩くときに痛みが出てお散歩を
嫌がるようになってしまいます。老犬の場合は足腰の筋力が衰えて老化が進んでしまうので日頃の
肉球のケアはとでも大事です。
老犬になって運動量が減ると、筋肉量も減り血行が悪くなります。血の巡りが悪いと足先が冷たく
なってきます。加齢とともに体温調節も衰えてくるので老犬の肉球が冷たいときは体温が下がって
いる可能性が高いです。
体が冷えた状態が続くと免疫力が低下して様々な病気にかかりやすくなります。
老犬の肉球が冷たいときは、エアコンやヒーターなどを使って部屋を暖めましょう。
肉球の乾燥などで愛犬が舐めることもあり炎症を起こしたり、放っておくと化膿することもあります。
肉球は常に地面と触れていて汚れもつきやすく、体の全体重を支えているのでちょっとした傷でも
治りが悪く、飼い主さんが傷口を清潔に保ってあげるなどの注意が必要です。
また肉球や指間にしこりができたり腫れたりすることがあります。
主な原因として皮膚炎、外傷、腫瘍などです。
人と同様に長生きする愛犬も増えていて、腫瘍ができるリスクも高まっています。
しきりに肉球を舐めていたり、出血や化膿している、足を触られるのを嫌がる、痛みによる歩行困難
など、いつもと違う変化に気づいたら早めに受診しましょう。
お散歩から帰ってきたら、肉球の間に異物が挟まっていないかケガをしていないかをチェック
します。肉球専用のクリームなどもありますので、肉球全体にのばしてあげましょう。
保湿効果もあり乾燥から守る大事なケアです。
前足、後足の肉球や周辺には、 内臓などに効く多くのツボが存在しますのでマッサージすることで
血行や代謝が促進され疲労回復効果が期待されます。
マッサージする際に皮膚に負担をかけないようにオイルやマッサージクリームなどを使い、
暖かい手で犬の足先を包み、てのひらの掌球から指の指球に向かってやさく押すように
マッサージします。仕上げに肉球用のクリームなどをつけると保湿効果がアップします。
肉球のケアをすることで病気やケガの早期発見にもなりますし、マッサージでリラックス
効果もあり、飼い主さんとのより良いコミュニケーションもとれるので習慣にすることが愛犬を健康
で長生きさせるコツでもあります。
普段からの愛犬のしぐさや行動をよく観察して、異変に気付いてあげることも大事ですね。