寝たきりの老犬がもがく原因は何?家族がすべきお世話と対策

寝たきりで過ごす愛犬がうめきながらもがき暴れていたり、もがきながら移動してベッドからはみ出したり、サークルにぶつかってしまうことがあります。こんな時、家族は何をして欲しいのか?何をしてあげるべきなのか?困り果ててしまいますね。今回は老犬がもがく原因と対策についてです。

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■寝たきりの老犬がもがく主な原因は「苦痛」「不快感」「発作」

寝たきりの愛犬が突然激しくもがき出したり、甲高い声で悲鳴の様な声を上げることがあります。

これは寝たきりや痴呆症の犬にたびたび見られる症状です。老犬がもがく原因は多々あり、決して1つに限定はできませんが、多くの場合何かしらの「苦痛」や「不快感」が原因です。

例えば

・喉が渇いた

・トイレに行きたい

・長時間同じ姿勢でいることが辛い

・家族の傍に行きたい

他にも発作や痙攣が原因で、自分の意思とは関係なくもがくことや大声を出し暴れることもあります。

■もがきを無理に押さえつけてはいけません

手足をピンと伸ばし、のけぞるような姿勢でもがく愛犬の辛さを少しでも和らげてあげたいと、愛犬を抱きしめたり、無理に姿勢を元に戻す行為はかえって犬に負担を掛ける場合があるので禁物です。

大抵の場合、もがく時間は数十秒程度で自然と終わり、愛犬自らが落ち着きを取り戻します。

家族が愛犬の体に触れるのは、愛犬が落ち着いてからにしましょう。

ただし、もがきながら移動し、サークルにぶつかったり、手足や首が不自然な角度に曲がっている場合は、ゆっくりと無理のない姿勢に戻し、安全な場所へ移動させてください。

■怪我や危険を防ぐ為に生活環境の見直しを

老犬が寝たきりになると、体内時計が機能しにくくなり、1日の時間間隔が失われてしまいます。そのため、昼夜を問わず大声で鳴くことも増えてゆきます。

もがく回数や時間も予測ができず、深夜早朝にたびたび起こることもあれば、数日まるで起こらないこともあります。

愛犬が寝たきり生活になると家族は目が離せない状態が続き、夜も安心して眠れない、留守番をさせることができないという問題が起こります。

でも、これでは家族の体力も限界を迎えてしまいます。24時間いつでも愛犬のお世話につきっきりになることは不可能に近いことです。

家族が愛犬から目を離す時、傍に居られない時は、下記の方法がオススメです。

◎ 排泄をしても体が汚れないよう、オムツを着用させる

◎ 広めのサークルや囲いを設置し、愛犬の移動範囲を制限する

◎ 愛犬の周囲にバスタオルやクッションなどを設置し、自然な姿勢を保ち続けられるよう体を支えておく

◎ 暑さ、寒さによる不快さを感じずに済むよう、室温を確認しておく

家族の就寝や外出の直前に、少量の水を飲ませ、喉の渇きも解消しておくとさらに安心です。

■回数が多い、家族だけでのお世話が難しい場合は専門家に相談を

寝たきりの老犬がもがく理由は様々ありますが、残念ながら確実に効果のある治療法はありません。もがき苦しむ愛犬を前に何とかしてあげたいと思う家族にとって辛い状況ではありますが、治療法が無いからこそ、毎日の暮らしで「危険が無いか」「不快な点が無いか」をこまめに確認しておきましょう。

家族が日中は仕事などで留守にする場合、老犬専門や介護専門のペットシッターや老犬ホームの利用も前向きに考えてゆきましょう。留守宅に愛犬を置いたまま外出をするのは家族にとっても多大なストレスになります。定期的な訪問や日中の短時間預かりなど、愛犬の体調に合わせた専門サービスを利用しながら、老犬との暮らしに向き合ってゆきましょう。

また、もがく回数が多い、もがく時間が長いなどの症状が続く場合は、動物病院で症状を緩和する方法を相談することも対策の1つです。

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