私たち人間は眠れない時などに病院で睡眠薬を処方されて服用する場合もありますが、老犬にも主に夜鳴きの対処法として睡眠薬の使用を獣医師から提案されることがあります。
ただ、飼い主さんの中には老犬に睡眠薬を使用することに不安を感じる方も多いため、今回の記事で主に睡眠薬の注意点などを解説していきたいと思います。
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老犬が夜にひたすら室内を徘徊や、夜鳴きがひどくて全く夜に寝てくれないなどといった、トラブルに悩まされてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
このようなトラブルが起きた時は、まずは動物病院に相談することをおすすめします。もしかしたら飼い主さんは高齢化に伴う認知症によるものと思い込んでいるかもしれませんが、脳腫瘍などの別の病気が原因にあるかもしれません。
また、動物病院ではサプリメントや漢方などといった睡眠薬以外に現在困っているトラブルの対処方法を紹介してくれるため、ためらわずにまずは獣医師と相談しましょう。
動物病院を受診した結果、睡眠薬が必要と判断されたらならば今の老犬と飼い主さんには睡眠薬の使用がベストな方法だと考えられます。
では、実際に老犬に睡眠薬を使用する時はどのようなことに注意したら良いのでしょうか?
いくつか注意点をご紹介していきますため、ぜひ参考にしてくださいね。
どのような薬にも副作用はつきものですが睡眠薬にもやはり副作用は存在し、主として嘔吐、下痢、元気消失、震え、痙攣などが挙げられます。
特に老犬は少しの体調不良がすぐに悪化してしまうケースもあるため、睡眠薬を処方された際は考えられる副作用が見られた時の対処方法について事前に動物病院に確認しておきましょう。
また、何かあってもすぐに通院できるように初めて睡眠薬を愛犬に与える時は、可能ならば翌日が動物病院の休診日ではなく、飼い主さんも通院できる日を選ぶことをおすすめします。
睡眠薬もいろいろと種類がありますが、基本的には効果が弱い種類の睡眠薬を最小の用量から始めることが多いと考えられます。
ただ、個体差のため睡眠薬が効き始める時間や効果が持続する時間はそれぞれであり、長期間の服用によっても種類や用量は変化することがあります。
よって、可能ならば愛犬に睡眠薬を与えてから効き始めた時間、効果が持続した時間、見られた体調の変化などを記録しておいて次の診察時に獣医師に報告することをおすすめします。
獣医師はその子の年齢や犬種、体重、持病、体調、現在服用している薬やサプリメントなどを考慮して、最も適していると考えられる種類と用量で睡眠薬を処方します。
そのため、効果が見られなくなったとしても飼い主さんの判断のみで用量を増やしたり種類を変えることを行ってはいけません。
これはどの薬にもいえることではありますが、特に睡眠薬は中枢神経に作用するものがほとんどであり誤った使用方法は愛犬の命を危険にさらしてしまう可能性が高いためです。
睡眠薬を与えていて、不安なことがあったらまずは動物病院に相談するようにしましょう。
獣医師の判断の下で老犬に睡眠薬を使用することは、過剰に心配することではなく愛犬だけではなく飼い主さんのQOLを改善することを期待できます。
ただ、やはり薬ではあるため老犬に負担が生じてしまう可能性も0ではないことから徘徊や夜鳴きなどの症状が見られたら悪化してしまう前に、可能な限り早めの動物病院への受診をおすすめします。